新NISAの夏デビュー、ボーナスを最大限に活用する3つの方法。「つみたて投資枠」を効率的に消化するには

AI要約

新NISAの夏デビューについて、効率的な投資方法について解説。

ボーナス月の積立設定を活用して、夏のボーナスを使いこなす方法を紹介。

残り6カ月での投資戦略について具体的な構成例を提示。

新NISAの夏デビュー、ボーナスを最大限に活用する3つの方法。「つみたて投資枠」を効率的に消化するには

新NISAの夏デビュー、つみたて投資枠を効率的に消化するには、「ボーナス月の積立設定」を有効活用したい。

そうすれば、夏のボーナスを資金として、まだまだ十分スタートダッシュに間に合わせることができる。

なお、このような形の投資は、必ず余剰資金にて、生活防衛資金を別に確保したうえで実施するといい。

いよいよ夏本番。今シーズンのボーナスを利用し、満を持して新NISAに挑む人も多いだろう。

そんなときに頭を悩ませるのが「つみたて投資枠」の積立設定だ。なにしろ、120万円という年間投資上限額は、年初から毎月10万円ずつ積み立てるとちょうどいい。しかし、もし7月から新NISAをスタートすると、本年度は残り6カ月しかないのだ。

ここで「年間投資上限額120万円」という言葉に、惑わされてはいけない。確かに毎月10万円ずつ積み立てていくとちょうどいいが、必ずしも「毎月10万円以内に抑えなくてもよい」ものなのだ。

実はつみたて投資枠は、思った以上にユーザーのニーズに応じて、自由な裁量が効く。本記事では残り6カ月で、いかに年間投資上限額120万円を消化し、今からでも本年度のスタートダッシュに間に合わせるか? を手ほどきしていく。

夏のボーナスで新NISAデビューを考えている人に、なによりも注目してもらいたいのは「ボーナス月の積立設定(追加買付の積立設定)」という機能だ。そもそもボーナス月だけ多く積み立てるための機能だが、これを利用すれば簡単に年初からスタート月までの「ブランク」を埋めることができる。

「ボーナス月の積立設定」とは、年2回までに限られるものの、通常の毎月積立とは別のタイミング、別の金額での追加買付を可能にするもの。夏のボーナスにこの機能をかけ合わせることで、これまでの遅れを一気に取り戻すことができるのだ。

たとえば、基本的な月々の積立設定は、わかりやすい「10万円」にするとしよう。しかし、スタート月を7月とした場合、すでに6カ月が経過してしまっている。そこで、一番最初に「ボーナス月の積立設定」を行えば、その6カ月分の60万円を一気に投資できるのだ。

【夏のボーナスを有効活用できる構成例】

月々の積立設定:10万円 ※ 7月スタートの場合は、年内の投資総額が10万円×6カ月=60万円になる

ボーナス月設定:60万円 ※ 7月だけの増額分で、1月から6月までに投資できたはずの金額

上の構成では、7月から毎月10万円ずつ積み立てて、夏のボーナスで7月分の「ボーナス月設定」で追加買付を行うモデルとした。なお、もちろんこれらの金額は懐事情に合わせて、いくらでも調整することはできる。

一般的な証券口座ではボーナス月の設定は、年2回まで設定可能だ。つまり夏と冬のボーナスの7月と12月の2回にわたって、追加買付をする選択肢もある。いずれにしても、この方法を実施するなら、余剰資金で行うことは忘れないでおきたい。