億円単位の財産があっても億万長者とは言えない…「最高峰のお金持ち」が語る”富裕層の絶対条件”に納得できるワケ

AI要約

韓国の富裕層と億万長者についての報告書からの抜粋。彼らの資産構成やお金持ちの基準、貯蓄の重要性などについて紹介。

富裕層の金融資産比率が高く、自己資金を不動産や金融資産に投資することで財をなしている。

お金持ちの基準はかなり相対的であり、自分を「お金持ち」と思う基準も高い。貯蓄と資産運用の重要性が強調されている。

億円単位の財産があっても億万長者とは言えない…「最高峰のお金持ち」が語る”富裕層の絶対条件”に納得できるワケ

億万長者になりたい――。そんな思いを一度でも持った人は少なくないでしょう。どういう人たちが億万長者なのでしょうか。韓国で100万部の大ヒット。とてつもなく貧しい境遇から成り上がり、韓国人として初めて、アメリカの外食産業で大成功した希代の起業家、キム・スンホ氏が語る「伝説のお金の授業」を邦訳版として書籍化した『お金は君を見ている 最高峰のお金持ちが語る75の小さな秘密』(サンマーク出版)から一部抜粋、再構成してお届けします。

一般に富豪のことを指す「億万長者」とは、100万ドル〔約1億5000万円〕以上の金融資産をもつ人を指す。

KB金融持株経営研究所が発表した「2019韓国富裕層報告書」によると、1億円以上の金融資産を保有する韓国の富裕層は32万3000人。

これは全国民の0・63%にあたる。

その資産構成を見ると不動産が53・7%、金融資産が39・9%となっている。

この割合を一般人の場合の不動産76・6%、金融資産18・9%と比べると、富裕層は金融資産の比重が2倍ほどであることがわかる。

彼ら富裕層が「自分はお金持ちだ」と考える基準を見ると、その回答数が最も多かった金額は「5億円以上」(27・7%)だった。

まず総資産が3億円未満の人々の場合、その70%が自分はお金持ちだと考えていない。一般国民の感覚では、1億円以上の財産があれば自分はお金持ちだと言えるが、当の本人たちは10億円を超えてやっとお金持ちだと考えるようだ。

そして資産8億円以上の人も、その20%は自分をお金持ちだと思っていない。

つまり、韓国の富裕層の半分は、自分をお金持ちだと思わないのだ。このように、富の基準はかなり相対的だ。

彼ら韓国の富裕層は、事業所得(47%)と不動産投資(21・5%)で財をなしたケースがほとんどだ。

事業でお金を稼ぎ、余剰資金を不動産に投資し、毎月約50万円を貯蓄している。

彼らが富を増やす手段は貯蓄だ。

貯蓄によっておよそ10年で5000万円程度の投資資金をつくる。その年齢が平均で44歳だ。

この資金はおもに不動産(61・6%)と金融資産(35・1%)に投資されるが、資産運用のおもな目的は現状維持だ。財産を守ることは簡単ではないと、彼らはよく知っているのだ。