人間の悲鳴? AI非常ベルが判断→監視カメラが追尾撮影→警察に出動指示 ソウル市内で試験運用【独自】

AI要約

警察が人の悲鳴を認識するAI非常ベルを導入し、人通りの少ない場所に設置を始めた。

AI技術を活用した非常ベルは人の声を区別し、誤作動を最小限に抑えることができる。

20カ所に設置されたAI非常ベルは試験運用を経て全国に拡大する予定。

人間の悲鳴? AI非常ベルが判断→監視カメラが追尾撮影→警察に出動指示 ソウル市内で試験運用【独自】

 【TV朝鮮】(アンカー)

 昨年、凶器を使った無差別暴行事件が相次いだことから、警察では人通りの少ない場所に「音声認識非常ベル」の設置を始めました。ですが、周辺の騒音で非常ベルが鳴ってしまったり、悲鳴を上げても作動しなかったりして、「無用の長物」との指摘も多数ありました。そこで、警察では人工知能(AI)技術を活用し、人間の悲鳴にだけ作動する非常ベルを設置しました。イ・ナラ記者が独自取材しました。

 (記者リポート)

 危険な状況に追い込まれた人が大声で叫ぶと…

 「助けてください! 助けて!」

 非常ベルが自動的に鳴り、警察への通報まで行われます。

 「警察官を呼んでいます」

 新たに導入された非常ベルにはAI技術が使われていて、人の声を区別することができます。

 「ワンワン!」(無反応)

 

 「助けてください! 助けて!」「警察官を呼んでいます」

 最大で20メートル離れた場所や、騒音がひどい場所でも、人の声だけを正確に認識します。

 (ペ・セウク /ソウル・瑞草警察署犯罪予防対応課警部補)

 「現在、特定の言語や悲鳴についてだけ認知できるようにAIシステムを利用して学習されているので、誤作動は最小限(になっています)」

 非常ベルが鳴ると、周辺の防犯カメラも撮影範囲を変え、集中的に監視することができます。

 (シン・ナンヒさん /京畿道城南市)

 「小さい子どもたち、女の子たちもこういう公園で遊んでいると、(トイレを)よく使うじゃないですか。そういうのがあると、ここで暮らしている住民としてはとてもいいですね」

 ソウル市瑞草区の公衆トイレや散策路など19カ所にAI非常ベルを設置した警察は、試験運用を経て全国に設置を拡大させる予定です。TV朝鮮、イ・ナラがお伝えしました。

(2024年7月23日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)