台湾、中国による侵攻を想定し24日に軍事演習実施へ 午前6時45分からライブ中継

AI要約

台湾の頼清徳総統が中国軍の軍事進攻を想定した漢光演習に合わせて台湾軍を視察し、実動演習のライブ中継も行われることが発表された。

演習では統合防空作戦やトリアージ訓練が行われ、頼氏は兵士に国の決意を示すよう訓示した。

今年で40回目の漢光演習は中国の侵攻脅威に対応し、実戦化を重視しているが、台風の影響で一部の演習項目が取り消された。

台湾、中国による侵攻を想定し24日に軍事演習実施へ 午前6時45分からライブ中継

台湾の頼清徳総統は23日、中国軍による軍事進攻を想定した台湾軍の大規模年次演習「漢光」に合わせ、東部花蓮にある空軍の佳山基地と花蓮基地を視察した。また台湾の国防部(国防省に相当)は23日、漢光の実動演習を24日早朝にライブ中継すると発表した。

花蓮基地では頼氏が見守る中、中国軍の軍用機やミサイルの攻撃に対処する「統合防空」作戦に向かうF16戦闘機2機が離陸。基地内で大量の負傷者が出た場合に治療優先度を決める「トリアージ」の訓練も行われた。総統府によると、頼氏は兵士らに「台湾人を安心させるだけでなく、世界にわれわれが国を守る決意を示してほしい」と訓示した。

22日に始まった漢光演習は今年で40回目。中国による侵攻の脅威が増大する中、今回は「実戦化」に重点を置き、各部隊に事前にシナリオを知らせない形で実施している。一方、台風3号の台湾本島接近により一部の演習項目が取り消された。(花蓮 西見由章)