ウクライナ大統領支持、50%台 高水準もロシア戦況などに不満
ウクライナのゼレンスキー大統領の支持率は50%台であり、ロシアに対する反撃が不首尾であることから国民の不満が高まっている。
世論調査ではゼレンスキー氏の信頼率が低下しており、人気のあったザルジニー軍総司令官の解任が国民の幻滅を招いている。
現時点ではゼレンスキー氏に対する信頼は55%程度であり、政権への批判が大統領個人へと変化しつつある。
ウクライナのキーウ(キエフ)国際社会学研究所のアントン・グルシェツキー所長代理が23日までに共同通信と会見し、50%台にあるゼレンスキー大統領の支持率は十分高いとする一方、ロシアに対する反転攻勢の不首尾などで、政権への国民の不満は大統領個人への批判に変わりつつあると指摘した。
同研究所が発表した今年5月の世論調査では、ゼレンスキー氏を「信頼する」との回答は59%。侵攻直後の22年5月は90%だったが、昨年12月は77%、今年2月は64%と低下傾向が続く。
現時点でのゼレンスキー氏への「信頼」は約55%と述べ、人気があったザルジニー軍総司令官の解任などが「国民を幻滅させた」と指摘した。