【分析】岸田首相は「9月の自民総裁任期まで」が86%…自民支持層の“岸田離れ”が顕著に【FNN世論調査】

AI要約

岸田政権の支持率が低迷し、特に自民党支持層からの支持が急落している。

9月の自民党総裁選を控えて、岸田総理の総裁再選に対する不安が高まっている。

内閣支持率が25.1%で、自民党支持層の内閣支持率も61.7%に急落している。

世論調査では9月までの総理続投を望む有権者が86%で、自民党支持層でも73%が同様の意見を持つ。

岸田首相は政権支持率を上げる必要があり、短期での改善が課題となっている。

自民党総裁選が岸田政権の存亡をかけた選挙となり、政権の行方に大きな影響を与えることが予想される。

過去の政党トップの影響力を考えると、総裁選の結果が今後の政治情勢に大きな影響を及ぼす可能性がある。

【分析】岸田首相は「9月の自民総裁任期まで」が86%…自民支持層の“岸田離れ”が顕著に【FNN世論調査】

岸田政権の苦境が深まっている。9月に予定される自民党総裁選を控えて、内閣支持率は25.1%と2割台に低迷、6月調査では31.2%に一時回復していたことの反動で、先月比6.1ポイント急落した形となった。

さらに、自民党支持層に限った岸田内閣の支持率が今月大きく落ち込んだ。6月調査では、自民支持層の内閣支持率は73.4%、5月調査では71.6%、4月では67.5%と概ね7割前後だった自民支持層からの内閣支持が、7月調査では、61.7%に急落、自民支持層の「岸田離れ」と言える結果となった。

【岸田内閣の支持率 自民党支持層】

      7月   6月   5月    4月

支持する  61.7% 73.4% 71.6%  67.5%

支持しない 35.3% 23.9% 26.4%  24.9%

世論調査では、岸田首相にいつまで総理を続けて欲しいかを、時期を区切って質問した。

「すぐに交代して欲しい」26.7%、「9月の自民党総裁任期まで」59.5%となり、いずれにせよ“9月まで”と思っている有権者が86%という結果となった。

さらに、自民党支持層に限って答えを見てみると「すぐに交代して欲しい」8.0%、「9月の自民党総裁任期まで」65.1%と併せて73%が、”9月まで“と回答した。自民党支持層では、「すぐに」とは言わないが、総裁任期満了をもって岸田総裁には”勇退いただく“ともいえる意見が多数だと読み解ける。

【岸田首相にいつまで総理大臣を続けて欲しいか】

すぐに交代        26.7%

9月の自民総裁任期まで 59.5%

9月以降も続投     10.9%

【岸田首相にいつまで総理大臣を続けて欲しいか 自民支持層】

すぐに交代       8.0%

9月の自民総裁任期まで 65.1%

9月以降も続投     23.7%

自民党の“顔”を決める、9月にも行われる予定の自民党総裁選は、自民党の“顔”を決める選挙となる。昨今の国政選挙では、与野党とも政党トップの“顔”が勝敗の行方に大きく影響する傾向となっている。

岸田総理・総裁は、3年前の政権発足当初は、政党支持率を大きく上回る内閣支持率で、自民党の“顔”として自民党を牽引してきた。その構図は、2023年末に、派閥の裏金問題が発覚して以降、大きく揺らぐ状態が続いていたが、派閥の裏金を調査・公表し、自民党議員を処分して以降、4月は「内閣支持率」26.9%>「自民党支持率」25.4%と内閣支持率が上回る状態に戻った。以降、5月も「内閣支持率」27.7%>「自民党支持率」25.1%、6月も「内閣支持率」31.2%>「自民党支持率」25.5%と内閣支持率が上回っていた。

しかし今月は「内閣支持率」=「自民党支持率」ともに25.1%と横並びになった。

6月には政治資金規正法を改正したほか、1人当たり4万円の所得税などの定額減税を行ったにもかかわらず、内閣支持率は、前月比6.1ポイント下落した。総裁再選を目指す姿勢の岸田首相にとっては、短期のうちに政権支持率を上げることが、再選の行方を決定づける喫緊の難題となっている。

【内閣支持率と自民党支持率】

      7月    6月  5月  4月

内閣支持率 25.1% 31.2% 27.7% 26.9%

自民支持率 25.1% 25.5% 25.1% 24.1%