中国とカナダ、戦略的パートナーシップ構築すべき=王毅外相

AI要約

中国の王毅外相はカナダの外相に、両国の関係正常化と戦略的パートナーシップの構築を推進すべきだと伝えた。

両国関係は過去に困難を経験してきたが、王氏は相互関係の維持と発展が両国の利益になると指摘した。

カナダは一つの中国政策を尊重し、貿易、経済、観光、気候変動、薬物管理などの分野で協力を強化する意向を表明した。

中国とカナダ、戦略的パートナーシップ構築すべき=王毅外相

[北京 20日 ロイター] - 中国の王毅外相は北京でカナダのジョリー外相に、両国は関係正常化を推進し、戦略的パートナーシップの構築に向け軌道修正すべきと伝えた。外務省が明らかにした。

19日の声明で「中国とカナダの関係は長年困難と紆余曲折を経てきたが、それは中国が望むことではない」との王氏の発言を引用した。

ジョリー氏は王氏の招待で20日まで3日間訪中。7年ぶりのカナダ外相訪問となった。

両国関係は2018年に中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の孟晩舟副会長兼最高財務責任者(CFO)がカナダで逮捕されたのに続き、中国でカナダ人2人が逮捕されたことで冷え込んだ。その後3人とも釈放されたが、カナダ政府が中国の干渉を主張していることから緊張は続いている。

王氏は、中国とカナダの間に根本的な利益相反はなく、相互関係の維持と発展は両国と国民の利益になると指摘。一方、台湾、チベット、新疆ウイグル自治区、香港を巡る問題は中国の内政に属するもので、カナダは干渉すべきでないと言明した。

ジョリー氏は、カナダは「一つの中国」政策を尊重するとともに、両国の相互関係を積極的に発展させ、貿易と経済、観光、気候変動、薬物管理などの分野で協力を強化する意思があると述べたという。