【カンボジア】新中国大使、カンボジアとの関係強化へ

AI要約

新任の駐カンボジア・中国大使がカンボジアとの協力関係強化を図る方針を示す。

信任状を捧呈し、フン・セン上院議長との会談を行い、協力関係を強調。

習近平通りの名称変更を記念する式典に出席し、中国とカンボジアの関係を重視。

 新たに駐カンボジア・中国大使に就任した汪文斌氏は、カンボジアとの協力関係をさらに強化する方針を示した。地元各紙(電子版)が伝えた。

 汪氏は自身のフェイスブックで、「社会経済、安全保障、人的交流などの分野でカンボジアとの協力を拡大する」と述べた。

 汪氏は17日、 シハモニ国王に信任状を捧呈。18日にはフン・セン上院議長(前首相)と会談した。

 フン・セン氏は、汪氏の着任に祝意を示すとともに、両国が築き上げた団結や友好・協力関係を高く評価。中国政府が掲げる「一つの中国」政策への支持をあらためて表明した。

 汪氏は19日、首都プノンペンでスン・チャントル副首相兼カンボジア開発評議会(CDC)第1副会長らとともに、環状道路「環状3号線」の「習近平通り(習近平大道)」への名称変更を記念する式典に出席した。習近平通りは中国からの融資などで建設された。

 プノンペンを拠点とする独立系シンクタンクのアジアン・ビジョン・インスティチュート(AVI)のチェン・キムロン代表は、報道官を務めた汪氏の駐カンボジア大使就任は、中国政府がカンボジアとの関係を重視している表れだと述べた。同氏は今年5月まで中国外務省の報道官を務めていた。