検察への告発から4年3カ月…尹大統領夫人を非公開で出張取り調べ

AI要約

検察は、尹錫悦大統領の夫人であるキム・ゴンヒ女史を検察庁ではなく第三の場所で、非公開で12時間にわたって取り調べた。

ソウル中央地検は株価操作事件とブランドバッグ受け取り疑惑事件に関連してキム女史を取り調べたことを明らかにした。

キム女史の取り調べは、公開された召喚ではなく、政府保安庁舎で行われた。検察総長による取り調べに関しては波紋が広がっている。

検察への告発から4年3カ月…尹大統領夫人を非公開で出張取り調べ

 検察は、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の夫人のキム・ゴンヒ女史を検察庁ではなく第三の場所で、約12時間にわたって非公開で取り調べた。ドイツモーターズ株価操作事件が検察に告発されてから約4年3カ月で実現したものだ。ソウル中央地検はこの事件の捜査指揮権がないことを理由に、イ・ウォンソク検察総長にキム女史を取り調べたことを事後に報告したため、「検察総長抜かし」だとして波紋を広げている。

 ソウル中央地検の反腐敗捜査2部(チェ・ジェフン部長)と刑事1部(キム・スンホ部長)は21日、それぞれキム女史をドイツモーターズ株価操作事件とブランドバッグ受け取り疑惑事件について取り調べたことを明らかにした。

 ハンギョレが取材したところ、キム女史の取り調べは今月20日午後1時30分から翌日午前1時20分まで行われた。午後6時30分までは株価操作、午後8時からブランドバッグ受け取り事件の取り調べが行われた。

 取り調べ場所はソウル中央地検の庁舎ではなく第三の場所。検察によると「政府保安庁舎」だという。「非公開出張取り調べ」というわけだ。ソウル中央地検の関係者は、「公開召喚に応じてくれればよいが、大統領警護法上、警護対象であるため(調整が避けられなかった)」とし、「大統領室関連の付属施設で取り調べればキム女史の自宅に行って取り調べることになるので、できない。検察もキム女史もいずれも移動しなければならない場所に決めた」と述べた。

 ソウル中央地検のイ・チャンス地検長は、イ総長の捜査指揮権が排除された株価操作事件の取り調べが終わり、ブランドバッグ受け取り事件の取り調べが半分ほど進んだ20日午後11時20分ごろに、総長にキム女史を取り調べ中であることを報告した。最高検察庁の関係者は21日、ハンギョレに「取り調べが終わりつつある時点でソウル中央地検は最高検察庁に事後通知してきており、検察総長はこのような状況に対して深く苦心している」と語った。イ総長は、キム女史を検察庁に呼んで取り調べるべきだという原則を数度にわたって公に表明してきた。

 キム女史がドイツモーターズの株価操作をめぐって資本市場法違反の疑いで告発されたのは、約4年3カ月前の2020年4月。ブランドバッグ受け取り事件の捜査は、昨年12月にインターネットメディア「ソウルの声」がキム女史と尹大統領を請託禁止法違反と収賄で告発したことから始まった。キム女史側のチェ・ジウ弁護士は記者団に、ショートメッセージで「誠実に取り調べに臨み、事実をありのままに供述したことをお知らせする」と述べている。

チョン・ヘミン、ペ・ジヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )