公務員採用の特別枠大幅縮小 最高裁決定も抗議継続か バングラデシュ

AI要約

バングラデシュ最高裁が独立戦争兵士の子孫特別枠を30%から5%に縮小する決定を下した。

この決定はデモを引き起こしている大学生らに配慮したものだが、デモの結末は不透明。

政府は特別枠の廃止を決定しており、最高裁の決定はデモを止めるには至っていない。

 【ニューデリー時事】バングラデシュ最高裁は21日、公務員採用に関し、独立戦争を戦った兵士らの子孫に割り当てられる特別枠を30%から5%へと大幅に縮小する決定を下した。

 地元メディアなどが伝えた。特別枠の完全撤廃を求め抗議活動を行っている大学生らに配慮した形だが、デモが沈静化するかは不透明だ。

 政府は2018年に同枠の廃止を決めた。これに対し、高裁が今年6月に政府決定を違憲とする判断を示したことでデモが勃発した。最高裁は当初、8月に判断を示す予定だったが、デモの激化を受け前倒しした。

 デモを率いる主要な学生団体の広報担当者はAFP通信に対し、「最高裁決定を歓迎する。しかし、政府がわれわれの要望を反映した命令を出すまで抗議をやめない」と語った。