ロシアのノルニッケル、中国電池企業と合弁工場建設交渉=関係筋

AI要約

ロシアの金属生産大手ノルニッケルが中国企業との合弁工場建設交渉中

ノルニッケルは制裁回避のため生産拠点を中国に移す模索中

湖南省が工場候補地、年間5万トンのニッケル供給予定

ロシアのノルニッケル、中国電池企業と合弁工場建設交渉=関係筋

Siyi Liu Polina Devitt

[北京/ロンドン 18日 ロイター] - ロシアの金属生産大手ノルニッケルは複数の中国電池企業との間で、ロシアのニッケル中間製品から電池用ニッケルを生産する合弁工場を中国に建設することを交渉中だ。3人の関係筋がロイターに語った。

交渉しているのは中国の電池素材企業、CNGRアドバンスト・マテリアル(中偉新材料)のほか、電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)の子会社。

ノルニッケルは、ロシアのウクライナ侵攻を巡る西側の制裁を回避するため、主要消費国である中国に大量の生産を移すことを模索中。銅の製錬移転についても中国と交渉している。

関係筋の1人によると、工場建設の主な候補地として中国電池企業の多くが拠点を置く湖南省が検討されているが、最終決定には至っていない。

別の関係筋の話では、ノルニッケルは現在のニッケル年間生産量の約4分の1に当たる年間5万トンを合弁工場に供給する用意がある。

ノルニッケルとCNGRはコメントを控えた。