LMEで大半の金属下落、中国GDPが需要低迷示唆-銅とアルミ安い

AI要約

中国の第2四半期の経済成長率が予想を下回り、非鉄金属の大半が下落した。需要低迷の兆候が現れたことが原因である。

経済活動の縮小は需要の低迷を示し、市場が供給過剰になる可能性があると指摘された。また、トランプ前大統領の暗殺未遂事件によりドルの上昇が金属相場を押し下げた。

銅、アルミニウム、ニッケル、鉛、スズの価格は下落し、亜鉛のみが上昇した。

LMEで大半の金属下落、中国GDPが需要低迷示唆-銅とアルミ安い

(ブルームバーグ): 15日のロンドン金属取引所(LME)で大半の非鉄金属が下落。中国の4-6月(第2四半期)経済成長率は予想を下回り、需要低迷のさらなる兆しが示された。

中国の4-6月の国内総生産(GDP)は前年同期比4.7%増と、5四半期ぶりの低成長。ブルームバーグが実施したエコノミスト調査の予想中央値は5.1%増だった。

トロント・ドミニオン銀行のマネジングディレクター兼商品ストラテジスト、バート・メレク氏は「経済活動の縮小は需要の減退を示唆し、最終的に市場が相対的に供給過剰になることを意味する」と指摘した。

週末のトランプ前米大統領の暗殺未遂事件を受けてドルが上昇したことも、非鉄金属相場を圧迫した。

LMEの銅相場は0.7%安の1トン=9806ドルで終了。アルミニウムは0.8%安で引けた。ニッケルと鉛、スズも下げたが、亜鉛は上昇した。

原題:Most Metals Drop as Chinese Growth Data Indicates Weak Demand、LME 3-Month Copper Closes Lower; Tin Drops(抜粋)

--取材協力:Audrey Wan.

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