トランプ氏銃撃クルックス容疑者、犯行1時間前に要注意人物として特定

AI要約

トランプ前米大統領を銃撃した犯人が要注意人物に指定されていたことが明らかになった。犯行直前に特定されたクルックス容疑者は、狙撃手によって射殺されるまでのわずか26秒で事件が終結した。

クルックス容疑者は犯行前にバイデン大統領とトランプ氏の情報や遊説日程を調べており、犯行動機については捜査が難航している。

上司に休暇を取る旨を伝えたが同僚には通常通り仕事を続ける旨を話しており、詳細な動機や背景については不明な点が多い。

トランプ氏銃撃クルックス容疑者、犯行1時間前に要注意人物として特定

米国当局がトランプ前米大統領を銃撃したトーマス・マシュー・クルックス容疑者を犯行の約1時間前に要注意人物として特定したと外信が報道した。

米ABC放送は17日、トランプ氏に対する銃器テロを調査中の米捜査当局が13日に米議会議員に調査状況を説明した内容を入手し報道した。

調査によると、クルックス容疑者は銃撃時点の午後6時12分から62分前の午後5時10分に「要注意人物」に指定された。5時30分には距離測定機でクルックス容疑者の位置を特定し、5時52分には屋上にいるという事実を警護当局が確認した。6時2分にトランプ氏が舞台に登場し、6時12分にクルックス容疑者が最初の銃撃を加えた。

最初の銃撃後11秒が過ぎてシークレットサービス所属の狙撃手がクルックス容疑者を確認し、15秒後にクルックス容疑者は銃に撃たれ死亡したという。最初の銃撃から射殺までの時間はわずか26秒だった。

捜査当局は「容疑者が危険な人物なのかを判断するためにシークレットサービスの狙撃手の反応が遅くなったかもしれない。クルックス容疑者が銃撃を加え、これ以上待つことができず銃撃犯を射殺した」という。

クルックス容疑者が犯行前に携帯電話でバイデン大統領とトランプ氏の写真を検索していた事実もわかった。トランプ氏の遊説と共和党党大会日程も検索したという。

しかし捜査当局はクルックス容疑者の犯行動機を把握するのは難航している。クルックス容疑者が過去に友人にいじめられことはあるが深刻な水準ではなく、クルックス容疑者の両親もやはり政治性向が明確な人物ではないためだ。

クルックス容疑者はまた、勤務先の上司に「やることがあり休暇を取らなくてはならない」としたが、同僚には「あすには帰ってきて仕事をするだろう」と話したとCNNが報道した。