「トランプ氏銃撃犯、いじめ受けていた…射撃の実力なかった」 高校同窓生が証言

AI要約

米当局がトランプ前大統領を狙撃した白人の男トーマス・マシュー・クルックス容疑者(20)に対する捜査を進めている中、まだ犯行の動機は確認されていないと伝えられた。

クルックス容疑者は高校時代にいじめを受け、射撃に関心がある一方、他の知人は彼を平凡な生徒と話した。

犯行に使用された小銃はクルックス容疑者の父が購入したもので、彼は父の許諾なく持ち出した可能性がある。

知人の証言によると、クルックス容疑者は高校在学中にいじめを受けており、射撃に関心があったという。一方で、一部の知人は彼を平凡な生徒だと話し、高校3年時には優秀賞を受けたこともある。

犯行に使用された小銃はクルックス容疑者の父が購入したもので、彼は父の許諾なく持ち出した可能性がある。クルックス容疑者の遺体写真には銃器ユーチューブチャンネルのティーシャツを着ていたという報道がある。

犯行動機は不明だが、クルックス容疑者は地域の療養院で勤務していたことも明らかになっている。捜査当局は犯行に関するさらなる事実を調査している。

「トランプ氏銃撃犯、いじめ受けていた…射撃の実力なかった」 高校同窓生が証言

米当局がトランプ前大統領を狙撃した白人の男トーマス・マシュー・クルックス容疑者(20)に対する捜査を進めている中、まだ犯行の動機は確認されていないと伝えられた。現地メディアは知人の証言を通じて、クルックス容疑者が過去にいじめを受けていて、射撃に関心があった、と報じた。

14日(現地時間)、バイデン米大統領は国民向けの演説で「我々はまだ(クルックス容疑者の)動機、意見、所属を把握していない」とし「彼が助けや支援を受けたのか、他の人と意思疎通をしたのかも分からない。法執行当局が現在も捜査している」と述べた。

これに先立ち米連邦捜査局(FBI)はこの日の記者会見で、今回の事件についてクルックス容疑者の単独犯行とみられると伝えた。クルックス容疑者の前科は確認されなかった。FBIはまだクルックス容疑者の理念や脅迫めいたコメント、SNS掲示物などを確認していないという。

◆「クルックス容疑者、いじめ受けていた…射撃チームに入れず」

知人らは現地メディアを通じて、クルックス容疑者が高校在学中にいじめを受けていたと伝えた。高校の同窓生コーラーさんはAP通信に、クルックス容疑者について「学校でいじめを受け、昼休みに一人で座っていた」と話した。

コーラーさんによると、クルックス容疑者はよく軍服や狩猟の服を着て出席し、クラスでからかわれたという。また新型コロナ流行期間にはマスク着用義務が解除されてからもしばらくは医療用マスクを使用していた。コーラーさんは「クルックスはほとんど毎日いじめを受けていた」と話した。

半面、一部の知人らはクルックス容疑者を平凡な生徒だったと話した。クルックス容疑者と親しかったという小学校の同窓生マイヤーズさんはCBSのインタビューで「誰にも悪い話をしたことがない良い子だった」とし「彼がこのようなことをするとは考えたことがなかった」と話した。クルックス容疑者が高校3年の時に数学・科学分野の優秀賞を受け、地域メディアに掲載されたことも伝えられた。

高校時代にクルックス容疑者は射撃に関心があったという証言も出てきた。マイヤーズさんはクルックス容疑者が高校1年の時に学校の射撃チームに入ろうとしたが叶わなかったとし、その後、卒業まで二度と志願しなかったと伝えた。

クルックス容疑者の母校の射撃チームの主将フレデリック・マークさんもAP通信に「彼は射撃チームに入ることを志願したが、射撃の実力が足りず落ちた」と話した。ニューヨークポストは同窓生マーフィーさんの言葉を引用し、「クルックス容疑者は全くうまく撃てなかったためチームに入れず、初日にやめた」と伝えた。

AP通信は「クルックス容疑者がいた屋上はトランプ氏が演説したところから150メートルも離れていない距離であり、射撃能力が優れていれば十分に命中させることができる距離」と報じた。メディアは「米陸軍の新兵が射撃の資格を備えるにはM-16小銃で人の大きさの標的を命中させなければいけない距離」と説明した。

◆銃器ユーチューバーのシャツを着て父の銃で犯行

クルックス容疑者は2022年に高校を卒業した後、地域の療養院で栄養補助員として勤務した。療養院の関係者は「クルックスが事件にかかわったということを聞いてショックだった」とし「クルックスが採用される時に身元照会をした」と話した。

捜査当局によると、クルックス容疑者の居住地はトランプ氏の遊説場所から80キロほど離れている。車で移動して1時間ほどかかる距離だ。前日に犯行場所近くに駐車していたクルックス容疑者の車両と居住地から爆発物が発見され、除去班が急派された。

クルックス容疑者が犯行に使用したAR系列の小銃はクルックス容疑者の父が購入したものと把握された。FBIの関係者は「クルックス容疑者が父の許諾なく銃を持ち出したのかはまだ分からない」と伝えた。

AP通信は「クルックス容疑者の遺体の写真を分析した結果、銃器ユーチューブチャンネル『Demolition Ranch』のティーシャツを着ていたとみられる」と報じた。Demolition Ranchは人間のマネキンなどの標的に向けて拳銃や突撃銃を撃つ映像を主に掲載しているチャンネルだ。ユーチューブチャンネルを運営するマット・カリカー氏はSNSにクルックス氏の遺体の写真と共に「なんてことだ(What the hell)」というコメントを載せた。