パラグアイ、欧州向けコカイン4トン押収 末端価格375億円

AI要約

南米パラグアイでベルギー向けに出荷された砂糖を積んだコンテナから、コカイン4トン余りが発見され、2億4000万ドル相当と推定される。

パラグアイの首都アスンシオンで史上最大の摘発が行われ、麻薬密輸犯罪組織が関与している可能性が高い。

ペニャ大統領は国内での麻薬押収が増加しており、パラグアイが麻薬ルートとして機能していることを警告している。

パラグアイ、欧州向けコカイン4トン押収 末端価格375億円

(CNN) 南米パラグアイの当局は16日、コカイン4トン余りを押収したと発表した。ベルギー向けに出荷された砂糖を積み込んだコンテナから見つかった。末端価格は約2億4000万ドル(約375億円)にのぼるという。

今回の取り締まりは同国史上最大で、首都アスンシオンの港で摘発された。

当局によると、「疑わしい積荷」を検知し、他の政府機関と共同で取り締まった。現在、コンテナの検査を拡充しており、捜査は「主に欧州大陸に大量の麻薬を密輸しようとしている犯罪組織に重点を置いて行われている」という。

今回の摘発では、コカインを含む積荷を港まで運んだ疑いのあるトラック運転手1人が拘束されている。当局トップは犯罪組織が事件の背後にいるとの見方を示した。

摘発を受けて同国のペニャ大統領は「このところ麻薬はパラグアイから他国に送られることなく、国内で押収されている。差し当たっての大きな課題は、麻薬がパラグアイに持ち込まれないようにすることだ」と地元メディアに述べ、同国はコカイン生産国ではないと強調した。

ペニャ氏はパラグアイが「麻薬ルート」として利用されていると指摘し、今回の摘発が麻薬組織にパラグアイを利用しないよう促す警告になるとの考えを示した。