乗客持ち込みの巨大カタツムリ90匹、空港検疫で「阻止」 米デトロイト

AI要約

米国のデトロイト・メトロポリタン空港で90匹のアフリカマイマイが発見され、没収された。

アフリカマイマイは侵略的外来種であり、人の健康被害を引き起こす可能性もある。

過去にも同様の事件が発生しており、検疫が重要であることが示されている。

乗客持ち込みの巨大カタツムリ90匹、空港検疫で「阻止」 米デトロイト

(CNN) 米ミシガン州デトロイト・メトロポリタン空港の検疫で、乗客が持ち込もうとした巨大カタツムリのアフリカマイマイ90匹が発見され、当局に没収された。米税関・国境警備局が16日に発表した。

発表によると、乗客のかばんから異臭がすることに農業専門官が気付いた。持ち主は西アフリカのガーナから到着した乗客で、生鮮食品を申告後、2次検査のために止められた。

かばんを開ける前にこの乗客は、ビーフスキンや生のコショウなどの禁止品目を申告していたが、アフリカマイマイには言及していなかった。

没収されたアフリカマイマイは体長約7~15センチ。税関当局は食用目的だったと見ている。

発表によると、アフリカマイマイの成体は20センチを超すこともあり、「米国経済に悪影響を与えうる」侵略的外来種とみなされている。

餌とする植物は少なくとも500種に上り、カルシウム源として住宅のしっくいを食い荒らすこともある。

米農務省によれば、アフリカマイマイには髄膜炎の原因となる広東住血線虫が寄生していることもあり、人の深刻な健康被害が生じる恐れもある。

デトロイトメトロポリタン空港では2023年にも、やはりガーナから到着した乗客のスーツケースから、生きたアフリカマイマイが見つかっていた。