えええ、DIYなの!? 完成度ヤバ!! ベンツが市販化しなかったコンセプトカーをクルマ好きが自作した衝撃

AI要約

メルセデス・ベンツが発表したコンセプトカー「ビジョン・メルセデス・マイバッハ6カブリオレ」が市販化されず、その魅力を持つ愛好家がレプリカを製作。

製作途中のレプリカ写真がSNSに投稿され話題となる。完成度の高さからビジョン・メルセデス・マイバッハ6カブリオレのプロポーションを再現した工夫が見られる。

自動車愛好家の情熱が伝わるレプリカ製作の物語。

えええ、DIYなの!? 完成度ヤバ!! ベンツが市販化しなかったコンセプトカーをクルマ好きが自作した衝撃

 「このまま販売されて欲しい」と思わせるが、結局市販化はされず…というのはコンセプトカーでは良くある話だ。しかし世界には「出ないのでれば自分たちで作ってしまおう」と考えるクルマ好きが存在している。しかも作ったのが超ド級のモンスターマシン…恐ろしいスケールの話をお届けしよう。

 文:古賀貴司(自動車王国)/写真:ベストカー編集部・@nomusclegarage(インスタグラムより)

 メルセデス・ベンツは2017年8月、カリフォルニア州ペブルビーチのクラシックカー祭典にて「ビジョン・メルセデス・マイバッハ6カブリオレ」を披露した。

 このコンセプトカーは前年のビジョン・メルセデス・マイバッハ6クーペの流れを汲んだもので、ロングノーズとショートデッキの伝統的な2ドアデザインが特徴的だった。

 全長はなんと5700、全幅は2100もあり、現代の2ドアクーペ/カブリオレとしては斬新な寸法だった。

 そして、ホイールも24インチと巨大。市販車で求められる空間効率をあえて無視して、優美さだけを追求したかのようなデザインを持つコンセプトカーで、ハードウェアはAIや電気モーターを満載したメルセデス・ベンツが思い描く未来の自動車像を示す手がかりとなっていた。

 ちなみに最高出力は550kW、4輪インホイールモーターを搭載し、航続距離は500km以上と謳われていた。

 しかし、さすがに優美過ぎたのか、市販化されることはなかった。

 しかし、「作らぬなら、作ってみせよう」と言わんばかりにロシアの自動車愛好家がレプリカ製作に挑んだようだ。

 残念ながら詳細は不明だが、自動車コンテンツ・クリエイター(@nomusclegarage)のインスタグラムに投稿された写真が話題を呼んだ。

 写真は製作途中のモノと思われる2枚で、街中で停車中の写真4枚だけだが、驚くほどの完成度(コピーの精度)の高さが伝わってくる。

 ベースとなっているのはメルセデス・ベンツSL(R230型)であることは分かるが、どのようにしてビジョン・メルセデス・マイバッハ6カブリオレのプロポーションに仕立てたのかは謎だ。

 リアはボディパネルを延長し、リアホイールにはスペーサーを"噛ませて"ワイド化していることは容易に想像がつく。

 フロントタイヤの位置は、R230型よりも遥かに"前方"に移設されており、これはシャシーを切断して延長させる大がかりな板金作業ぶりが推測できる。R230型はステア・バイ・ワイヤーではなかったので、ステアリングコラムも無理やり延長していると思うと…、走行性能にはやや疑問が残る。