欧州委、非公式会合に委員派遣せず 議長国ハンガリーが反発

AI要約

欧州連合(EU)欧州委員会は、ハンガリーが主催する非公式閣僚会合に担当委員を派遣せず、上級官僚のみが出席することとなった。

ハンガリーのオルバン首相が最近、各国首脳と相次いで会談したことにより、EU加盟国との調整不足が問題となっている。

ハンガリーは年内までEU議長国を務めるが、欧州委員会との協力について政治的な配慮が問題視されている。

欧州委、非公式会合に委員派遣せず 議長国ハンガリーが反発

[ブリュッセル 15日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会の報道官は15日、EU議長国ハンガリーが主催する非公式閣僚会合に担当委員を派遣せず、上級官僚の出席にとどめると発表した。通常のEU閣僚会合ではその政策分野を担当する委員を派遣しており、事実上、会合レベルを格下げしたことになる。

欧州委の対応は、ハンガリーのオルバン首相が最近、自称「平和ミッション」で2日にウクライナのゼレンスキー大統領、5日にロシアのプーチン大統領、8日に中国の習近平国家主席、11日にはトランプ前米大統領と相次いで会談したことを受けた措置。EU加盟国との十分な調整がないままで、スウェーデンなどが厳しく批判していた。

ハンガリーのボーカ・ヤノーシュ(EU)相は15日、X(旧ツイッター)への投稿で「欧州委員会はご都合主義で協力したい機関や加盟国を選べないと決まっているが、今では政治的な配慮に基づいて全てが決まるのか」と批判した。

ハンガリーは7月から年末までEU議長国を務める。