インド政府が対ロ貿易拡大を模索、非関税障壁撤廃を働き掛けへ

AI要約

インド政府が対ロシア輸出拡大の具体策を発表。ルピー・ルーブル貿易決済の促進や非関税障壁の撤廃を検討。

2023年度のインドとロシアの貿易総額は657億ドル。インドからロシアへの輸出は前年比で33%増加。

バルスワル次官は非関税障壁見直しやルピー・ルーブル決済促進を明らかに。インドのモディ首相がロシアを訪問し、プーチン大統領と会談。

インド政府が対ロ貿易拡大を模索、非関税障壁撤廃を働き掛けへ

Shivangi Acharya

[ニューデリー 15日 ロイター] - インド政府は15日、対ロシア輸出の拡大を模索しており、インドルピーとロシアルーブルを使った貿易決済の推進やロシア政府に非関税障壁の撤廃を働きかけることなどが具体策に含まれると発表した。

2023年度(23年4月―24年3月)の両国間の貿易総額は657億ドルで、このうち614億3000万ドルをロシアからインドへの輸出が占めた。両国間の貿易額は前年比で33%ほど増えたが、インドからロシアへの医薬品、機械などの製品の輸出はほぼ前年並みにとどまった。

インド商工省のバルスワル次官は記者会見で、インド製海産物に対する非関税障壁の一部見直しを検討するようロシア要請したと明らかにした。また、足踏み状態にあるルピー・ルーブル貿易決済制度の促進に取り組み、通商代表団を派遣すると述べたが、具体的な計画は示さなかった。

インドのモディ首相は先週ロシアを訪問し、プーチン大統領と会談した。