インドCPI、6月は前年比+5.08%に加速 食品価格が高騰
インド政府が発表した6月の消費者物価指数は、前年比5.08%上昇し、食品価格の高騰が伸びを加速させた。
野菜価格の伸びも見られ、農作物に影響を与えた猛暑と大洪水が原因とされる。
農村部のインフレ率は都市部より高く、消費と投資に懸念が広がっている。
Shivangi Acharya Sarita Chaganti Singh
[ニューデリー 12日 ロイター] - インド政府が12日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、前年比5.08%上昇した。食品価格の高騰で5カ月ぶりに伸びが加速した。
5月は前年比4.75%上昇、ロイターがまとめたエコノミスト予想は4.80%上昇だった。
食品価格の伸びは5月の8.69%から6月は9.36%に加速した。野菜価格の伸びは5月の27.33%に対して6月は29.32%だった。インド北部の各州で猛暑と大洪水が発生し、農作物に影響を与えた。
インド・レーティングスのエコノミスト、デベンドラ・パント氏は「農村部のインフレ率加速は食料品の値上がりと重なり、消費と投資にとって懸念材料だ」と述べた。
6月のインフレ率は、都市部の4.39%に対して農村部では5.66%だった。
インド政府はコアインフレ率を公表していないが、エコノミスト3人の推計によると、6月は3.14%と5月の3.12%から小幅加速した。