金・人・支持率、ハリス氏に集まった…トランプ氏「これ以上討論はない」(2)

AI要約

ハリス氏とトランプとの支持率差は広がったが、変動幅は制限的で意味はない。

ハリス氏は討論を通じて既存の支持層を強固にし、中道層の拡大には課題が残る。

討論後のハリス氏への後援金増加やポップスターの支持宣言などが注目されている。

◇差は広がったものの…変動幅は制限的

ハリス氏の慎重な態度は世論の地形のためだと分析される。この日公開されたロイターの世論調査で、全米基準の支持率はハリス氏が47%対42%で、トランプを5%ポイントリードしていることが分かった。

テレビ討論前だった先月21~28日に同じ機関が実施した調査でハリス氏は45%対41%の4%差で優位を占めていた。4%ポイントから5%ポイントに格差をやや広げたものの、すべて誤差範囲(±約3%ポイント)以内で、統計的には意味がない。

これに対してブラウン大のウェンディ・シラー教授はこの日、中央日報に対して「ハリス氏が討論を通じて既存の支持層を一層強固にはしたものの、中道層の拡大を図ることに困難を強いられていることの表れ」と説明した。あわせて「残された期間、激戦州により多くの人材と資金、広告を投じる競争を行わざるをえない」とし「結局、投票参加を迷っている支持層を、誰がより多く自分の方へ引き込めるかに対する伝統的要素が勝敗を決める可能性がある」と予想した。

◇競争追求力「金と人」はハリス氏へ

支持率の急変はなかったが、残り50日余りの選挙期間を推動していくことができる金と人は、10日の討論以降、急激にハリス氏側に傾いている。

ニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、ハリス・キャンプには討論以降、24時間で4700万ドル(約66億円)の後援金が集まった。一日基準では、ハリス氏が7月民主党の大統領候補として登場した直後に集めた8100万ドル以降、最も多い後援金だ。

先月ハリス氏が集めた選挙資金はトランプ氏の3倍に達し、残り約50余日間に投じるために集まった現金は4億400万ドルに達する。トランプ氏の2億9500万ドルを圧倒する金額で、選挙終盤のトランプ氏の「持久力」にも限界が訪れる可能性があることを意味する。

あわせて大統領選挙に大きな影響力を持つとされるポップスターのテイラー・スウィフトさんが、テレビ討論直後にハリス氏支持を公式宣言してから24時間のうちに、米国の有権者登録サイト(vote.gov)には40万を越えるアクセスが一気に集まった。スウィフトさんの支持宣言前には一日平均3万人がアクセスしていたことと比べると顕著な変化だ。

該当サイトは大統領選挙投票のための有権者登録手続きなどを紹介するところで、ハリス氏が投票参加を促している若年層の投票参加率にスウィフト効果が現れる可能性があるという観測もある。