オリ新首相が就任宣誓 政権安定焦点、バランス外交継続 ネパール

AI要約

ネパールの新首相にUMLのオリ議長が就任宣誓した。

新政権はNCPと組んで発足し、オリ氏とデウバ元首相が交互に首相を務める予定。

外交方針に関しては中国とインドとの関係をバランスさせる必要があり、不透明さがある。

 【ニューデリー時事】ネパールの新首相に任命された下院第2党・統一共産党(UML)のオリ議長(72)が15日、就任宣誓した。

 臨時首相だった時期を除いて3度目の登板。首相経験者らの主導権争いに伴う政局の混迷が続いており、新政権を安定軌道に乗せられるかが当面の焦点だ。

 UMLは第1党のネパール会議派(NCP)などと新たな連立政権を発足させた。ダハル前首相の2027年までの残り任期は、オリ氏とNCPを率いるデウバ元首相が交互に務めると報じられている。

 新政権は、国境を接する中国とインドとの間で「バランスの取れた関係を維持する」(地元ベテラン記者)見通し。ただ、UMLは親中的な一方、NCPは親インドとされる。中国の巨大経済圏構想「一帯一路」への姿勢も相違があるなど、外交方針は不透明さが漂う。