ネパール新首相にオリ議長 政治的安定の実現なるか 地元メディア

AI要約

ネパールの新首相にUMLのオリ議長が任命された。前首相は不信任多数で失職し、各党が新政権の樹立に向けて協議を進めていた。

UMLは第2党となり、毛派と連立政権を組んでいたが、内紛により最大野党のネパール会議派と連立を組むことで合意し、新首相の就任が決定した。

政権内の権力争いが激しいネパールで、オリ氏の政治的な安定が焦点となっている。

ネパール新首相にオリ議長 政治的安定の実現なるか 地元メディア

 ネパールのポーデル大統領は14日、統一共産党(UML)のオリ議長を新首相に任命した。地元メディアが報じた。下院の信任投票の結果、ネパール共産党毛沢東主義派(毛派)を率いるダハル前首相が不信任多数で失職し、各党は新しい政権の樹立に向けて協議を進めていた。オリ氏は15日に就任する。

 UMLは2022年11月の下院選で第2党となり、第3党の毛派などと連立政権を樹立してダハル氏を首相に据えた。しかし、政権の内紛によって、UMLは、今年7月に最大野党のネパール会議派と連立を組むことで合意し、ダハル氏の辞任を要求していた。

 ネパールでは連立政権内の権力争いから短命政権が多く、オリ氏が政治的な安定を実現できるのかが焦点となる。【ニューデリー川上珠実】