ポーランド外相、ウクライナへ飛来のロシアのミサイル迎撃検討

AI要約

ウクライナがポーランドに向けたロシアのミサイル迎撃案の検討を明らかにした。

ミサイルはポーランド領空を通過してウクライナ内部の標的へ向かうため、ポーランドはジレンマに直面している。

ポーランド外相はこの提案が安全保障協力に関する2国間協定の中で協議されていると発表。

ポーランド外相、ウクライナへ飛来のロシアのミサイル迎撃検討

(CNN) ポーランドのシコルスキ外相は14日までに、ウクライナの都市空爆に向かったり、ポーランド領内へ侵入したりしそうな飛行経路にあるロシアのミサイルを迎撃するとのウクライナの提案を検討していることを明らかにした。

北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に伴って訪れた米の首都ワシントンで、シンクタンク「アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所」で講演した際に述べた。

同外相はロシアのミサイルの一部はサンクトペテルブルク周辺から発射され、ベラルーシ領空を通過してポーランド国境線沿いを飛行すると指摘。ウクライナ内部の標的へ突っ込む前の約40秒間、ポーランド領空に入り込んでいるとした。

その上でポーランドが直面しているジレンマに言及。自国の領内に侵入した時にだけミサイルを撃墜すれば、落下する破片はポーランド国民や土地への脅威となる。一方で、ウクライナ国民は「ミサイルがポーランド領へ越境飛行する差し迫った脅威にある時、我々のことは構わないで我々の領空で撃墜して」と求めるだろうとした。

ウクライナのゼレンスキー大統領は先週前半、ポーランドを訪問し、安全保障協力に関する2国間協定に調印。シコルスキ外相によると、ポーランドによる飛来してくるロシアのミサイル迎撃案はこの協定の中でも協議されたという。

外相は「現段階ではただの案」との位置づけとしながらも、「我々の合意事項はこの案を検討するということだ」とつけ加えた。