島しょ国と関係強化 ソロモン、バヌアツ首相と会談 中国主席

AI要約

習近平国家主席が南太平洋諸国の首相と会談し、関係強化で合意した。

中国は安全保障協力を強化する日米豪の動きに対抗し、経済援助を通じて南太平洋の影響力拡大を図っている。

習氏はマネレ氏との会談で島しょ国の発展支援を約束し、過去の親中路線を継続するソロモンの懸念も浮上している。

 【北京時事】中国の習近平国家主席は12日、北京の人民大会堂でソロモン諸島のマネレ首相、バヌアツのサルワイ首相とそれぞれ会談し、関係強化で合意した。

 安全保障協力を強める日米豪の動きをにらみ、習政権は経済援助を通じて南太平洋の島しょ国への影響力拡大を図っている。

 中国国営中央テレビによると、習氏はマネレ氏との会談で「島しょ国の発展を誠心誠意支援している」と強調。医療サービスやインフラ整備でのさらなる協力を約束した。5月に就任したマネレ氏は、ソガバレ前政権の親中路線を継続。ソロモンは2022年に中国と安保協定を締結しており、中国の軍事拠点化が懸念されている。