フランス総選挙、右翼支持層の傾向は? 調査会社の分析で見えたもの

AI要約

フランス国民議会選挙の決選投票で、極右のRNが第3勢力となったが、共闘勢力と合わせて大きな得票数を獲得。RNの「庶民の味方」戦略が成功した。

フランスの総選挙は2回投票制で、IPSOSの調査ではRNが35歳から69歳まで広い年齢層で支持率が高かった。

フランス総選挙、右翼支持層の傾向は? 調査会社の分析で見えたもの

 7日に実施されたフランス国民議会(下院、定数577)選挙の決選投票で、一時は単独過半数も予想された極右の流れをくむ右翼政党「国民連合(RN)」は、結果的に議会の第3勢力にとどまった。だが、共闘勢力と合わせた得票数は1千万票を超え、最大勢力の左派連合や与党連合をも大きく上回った。第1回投票を前にした仏調査会社の分析を見ると、「庶民の味方」をアピールして「脱悪魔化」を進めたRNの戦略が奏功した一端が垣間見えた。

 フランスの総選挙は2回投票制で、6月30日に第1回投票、今月7日に決選投票が実施された。フランスの調査会社IPSOSは6月27、28日に18歳以上の有権者1万286人を対象に世論調査を実施。RNは35歳から69歳までの幅広い年齢層にわたって、最も支持率が高かった。