民主党支持層の過半数、バイデン氏は「撤退すべきだ」 米世論調査

AI要約
バイデン大統領に対する撤退要求が高い世論調査結果が発表された。要求する人の割合はかなり高い。バイデン氏は選挙戦を続ける考えを示しているが、党内からの撤退要求は根強い。しかし、支持率の変動はほとんど見られず、トランプ氏との支持率差も変わらない。一方、ハリス副大統領が候補となった場合、トランプ氏をリードする結果が出た。
民主党支持層の過半数、バイデン氏は「撤退すべきだ」 米世論調査

 米ABCテレビなどは11日、6月下旬の大統領選討論会などを踏まえて7月上旬に実施した世論調査結果を発表した。民主党のバイデン大統領(81)について、「撤退すべきだ」と答えた人は回答者の67%に達した。同党支持層でも56%に上り、選挙戦を継続すべきだと答えた人は42%にとどまった。無党派層では7割以上が撤退すべきだとした。

 バイデン氏は選挙戦を続ける意向を繰り返し示しているが、党所属議員らの撤退を求める声は収まっていない。11日も数人が新たに撤退要求を公言し、米紙ワシントン・ポストによると撤退を求めている議員は計17人(上院1、下院16)になった。

 ただし、調査からは討論会後もバイデン氏と共和党のトランプ前大統領(78)の支持率差は大きく変わっていないこともうかがえる。バイデン氏とトランプ氏の支持率は、有権者登録をしている人たちの間ではいずれも46%。4月調査ではバイデン氏46%、トランプ氏45%でほぼ同じだった。

 他の候補者らを選択肢に加えた場合も、バイデン氏とトランプ氏の支持率差はほとんどなく、変化もほぼなかった。

 一方、民主党候補がハリス副大統領(59)に交代してトランプ氏と争った場合、有権者登録している人の間ではハリス氏の支持率は49%で、トランプ氏を2ポイントリードした。【ワシントン西田進一郎】