ドイツ、5Gから中国通信機器大手を排除へ

AI要約

ドイツは、5G移動通信システムからファーウェイとZTEの製品を段階的に排除することを明らかにした。

排除は2026年末までにコアネットワークで完了し、2029年末までに通信事業者のシステムを交換する必要がある。

この措置は、ドイツ政府が中国への経済的依存度を下げたいという考えから行われたものである。

ドイツ、5Gから中国通信機器大手を排除へ

【AFP=時事】ドイツは11日、第5世代(5G)移動通信システムから中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ、Huawei)と中興通訊(ZTE)の製品を今後数年間にわたって段階的に排除すると明らかにした。欧州連合(EU)が両社について、EUにリスクをもたらすと警告していた。

 内務省によると、ファーウェイとZTEの製品は、遅くとも2026年末までに5Gの「コアネットワーク」では使用できなくなる。

 5Gのアクセス・伝送インフラにおいては、2029年末までに通信事業者のシステムを交換しなければならない。

 内務省は5Gネットワークについて、ドイツにとって「極めて重要インフラ」の一部であり、医療から輸送、エネルギーまでさまざまな業界を機能させる上で重要な役割を果たしていると説明。通信ネットワークは「国家存亡の危機」につながりかねないサイバー攻撃から守られなければならないと続けた。

 2社製品の排除は、中国への経済的依存度を下げたいドイツ政府による最新の措置。中国への依存がドイツに脆弱(ぜいじゃく)性をもたらしているとの懸念の声を受けての動きだ。【翻訳編集】 AFPBB News