ウクライナ「選択的デフォルト」に 利息不払いで S&P

AI要約

米格付け大手S&Pグローバル・レーティングは、ウクライナの外貨建て信用格付けを部分的なデフォルトに引き下げたことを発表。

ウクライナは債務再編計画の対象となる対外債務の支払いを停止し、ユーロ債の利払いを行わず、SDと判断。

財政悪化を受けて債務再編計画で債権団と基本合意し、現在は正式合意に向け詳細を詰めているとみられる。

 【ワシントン時事】米格付け大手S&Pグローバル・レーティングは2日、ウクライナの長期と短期の外貨建て信用格付けについて、部分的なデフォルト(債務不履行)に当たる「選択的デフォルト(SD)」に引き下げたと発表した。

 

 同国は債務再編計画の対象となる対外債務の支払いを停止。1日に期限を迎えたユーロ債の利払いを行わず、S&Pは「10営業日の猶予期間内に支払われる見通しはない」と判断した。

 ウクライナはロシアの侵攻に伴う戦費拡大を受けて財政が悪化。先月下旬には、ドルとユーロ建て債券元本の37%削減や支払期日延長を柱とする債務再編計画で債権団と基本合意した。現在は正式合意に向けて詳細を詰めているとみられる。