新型コロナ死者、今も1週間に1700人 WHO

AI要約

世界保健機関(WHO)によると、新型コロナウイルス感染症による死者数は依然として高く、特に医療従事者と高齢者へのワクチン接種率が低下しているという警告が出されている。

WHOは1週間に約1700人が新型コロナウイルス感染症で亡くなっており、世界的流行の終了を宣言したものの、感染状況の把握や変異株への対応、ワクチンの普及に引き続き取り組むよう各国政府に求めている。

緊急事態宣言が解除された今でも、COVID-19の感染拡大と重症化リスクに対処するためには、引き続き予防策やワクチン接種を重視する必要がある。

新型コロナ死者、今も1週間に1700人 WHO

【AFP=時事】世界保健機関(WHO)は11日、世界では今も新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により1週間に約1700人が亡くなっていると発表した。また重症化リスクが高い人はワクチン接種を継続して受けるよう訴えた。

 テドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は記者会見で、感染症による死者は出続けているが「最も重症化リスクの高い医療従事者と60歳以上の人ではワクチンの接種率が下がっている」と警鐘を鳴らした。

 また「WHOとしては、最も重症化リスクの高い人には最後のワクチン接種から12か月以内に追加接種を行うよう推奨している」とも説明した。

 新型コロナウイルスによる死者は、WHOに報告されただけで700万人を超える。だが実際の死者数ははるかに多いと考えられている。

 WHOは23年5月、新型コロナウイルスの世界的流行に対して出していた「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」の終了を発表。その一方で、感染状況の把握と変異株の監視、信頼性の高い検査と治療への容易なアクセス、ワクチンの提供を続けるよう各国政府に求めていた。【翻訳編集】 AFPBB News