検察庁を廃止して捜査権と起訴権の分離を目指す共に民主党の動きに与党「いっそのこと『李在明保衛庁』を作れ」

AI要約

民主党が検察改革法案を打ち出し、検察庁廃止を目指して捜査権と起訴権を分離する構想を示している。

改革案には国家捜査委員会の設置や監察委員会の独立性強化が含まれており、李在明前代表関連の捜査が推進事由として挙げられている。

一方、検事弾劾案に反対票を投じていた議員が党内で懲戒の可能性に直面し、院内副代表団から退く事態に至っている。

検察庁を廃止して捜査権と起訴権の分離を目指す共に民主党の動きに与党「いっそのこと『李在明保衛庁』を作れ」

 【TV朝鮮】(アンカー)

 李在明(イ・ジェミョン)前代表関連の事件を捜査していた検事らに対し弾劾を推進している民主党が、検察をまた改革すると言っています。検察庁自体を廃止する法案を、党の意見として発議したいというのですが、国民の力は李在明防衛のためのものだと批判しました。チェ・ウォングク記者がお伝えします。

 (記者リポート)

 民主党の検察改革TF(タスクフォース、特別作業班)が打ち出した検察改革法案は、検察庁を無くして捜査権と起訴権を分離するというのが核心です。

 捜査権は首相室傘下の重大犯罪捜査処が、公訴提起と令状請求は法務部(省に相当)傘下の公訴庁がそれぞれ担当するようにして、今の検察を事実上解体するという構想です。

 (李盛潤〈イ・ソンユン〉/共に民主党議員)

 「捜査と起訴を必ず分離し、検察権力に対するけん制と均衡が確保されねばならないと考えています」

 TFは、重捜処の管理監督のため首相室傘下に国家捜査委員会を置き、公訴庁けん制のためには国会または法務部に独立的な監察委員会を置く案も検討中です。

 TFは、こうした改革案を間もなく党の意見として発議する予定です。

 TF所属の議員らは、検察庁廃止の推進事由として李在明・前代表関連の捜査に言及しました。

 (金文洙〈キム・ムンス〉/共に民主党議員)

 「独裁政権の下手人、手先を務めている中で、われわれ野党の李在明代表をはじめ鄭鎮相(チョン・ジンサン)、金湧(キム・ヨン)など弾圧を受けています」

 国民の力は、第21代国会で試みていた「検捜完剥」(検察捜査権完全剥奪)のシーズン2だと批判しました。

 (申東旭〈シン・ドンウク〉/国民の力議員)

 「李在明代表が登場した後、連日、一度も経験したことのない国会が繰り広げられています。民主党はいっそ『李在明保衛庁』を作ればいい」

 一方、検事弾劾案に一部棄権票を投じていた郭相彦(クァク・サンオン)民主党議員は、党内で懲戒の可能性まで論じられたことを受け、院内副代表団から退きました。TV朝鮮、チェ・ウォングクがお伝えしました。

(2024年7月10日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)