ゼレンスキー氏、米議会に謝意 「もしトラ」念頭、関係強化図る

AI要約

ウクライナのゼレンスキー大統領が米ワシントンを訪れ、NATO首脳会議出席のために民主、共和両党の議員と会談した。

ゼレンスキー大統領はロシアの侵攻に際し、米国の支援に謝意を示し、現在の戦闘状況を説明した。

トランプ前大統領の再選を考慮し、ゼレンスキー氏は米議会との関係強化を図る狙いがある。

 【ワシントン時事】北大西洋条約機構(NATO)首脳会議出席のため米ワシントンを訪れたウクライナのゼレンスキー大統領は10日、連邦議会で民主、共和両党の議員と会談した。

 ロシアによる侵攻を巡り、米国のウクライナ支援に謝意を示すとともに、現在の戦闘状況を説明した。

 米国はウクライナの最大の後ろ盾だが、11月の米大統領選でトランプ前大統領が当選すれば支援が滞る可能性がある。ゼレンスキー氏の訪問は、トランプ氏の返り咲きに備えて米議会との関係強化を図る狙いがある。

 ウクライナ政府によると、ゼレンスキー氏はジョンソン下院議長(共和党)に対し、「さらなる予算支援は、経済的安定のために重要だ」と訴えた。上院議員団との会談では、民主、共和両党トップにそれぞれ勲章を授与した。