世界記録更新の韓国射撃選手、インターネットを虜に パリ五輪

AI要約

韓国の射撃選手キム・イェジが世界記録を更新し、インターネットで話題になっている。

キム・イェジのクールなファッションや射撃中の冷静な態度が注目を集めている。

キム・イェジとチームメートのオ・イェジンがパリ五輪でメダル獲得し、韓国射撃競技の躍進を物語っている。

世界記録更新の韓国射撃選手、インターネットを虜に パリ五輪

(CNN) ありえないほどクールで、造作もなく世界記録を更新する――。そんな女性射撃選手がインターネットを虜にしている。競技射撃の世界ではキャップや近未来的な眼鏡は単なる機能的な装いに過ぎないが、ストリートスタイルに触発されたファッションショーに出ても場違いではなさそうだ。

彼女の名前はキム・イェジ。韓国から来た31歳の射撃の名手は、パリ五輪出場をきっかけにSNSを席巻している。

キムさんは7月28日に行われた10メートルエアピストルで銀メダルを獲得し、チームメートのオ・イェジン選手(19)が金メダルに輝いた。

ただ、X(旧ツイッター)で拡散したのはアゼルバイジャンで5月に競技の臨むキムさんの古い映像だった。この映像は700万回あまり視聴され、わずか数日で大勢の新しいファンを獲得した。

動画の中でキムさんは無造作なボブカットの上にキャップを逆さにかぶり、射撃用眼鏡の奥から冷徹な視線で的を凝視している。この眼鏡は標的に焦点を合わせやすくする専門的な装具だが、まるでSF映画の世界から飛び出してきたようにも見える。

キムさんは腕を伸ばし、軽くうつむいた状態で射撃を行っており、世界新記録を達成したことが分かってもほとんど反応を示さない。跳ね上げ式の眼鏡のレンズを開き、裸眼でカメラを見据えた後、付近のスクリーンを無表情に眺めている。

28日に出場した競技の写真もインターネット上で拡散した。キムさんの毅然とした表情だけでなく、黒のフィラのジャケットやザウアーの射撃用シューズ、競技中にポケットから垂れ下がる縫いぐるみのゾウにも称賛が集まった。

ある写真には片手を無造作に腰に当て、もう片方の手で拳銃を握るキムさんの姿が写っており、キャップの後ろからポニーテールがのぞいている。この写真を共有したXのアカウントは「これほどオーラをたたえた写真は見たことがない」と書き込み、30万回以上の「いいね」が付いた。

それぞれ数十万回の「いいね」が付いた他の投稿もキムさんの「主役のエネルギー」を称賛したり、インターネットの究極の賛辞である「母」の言葉を贈ったりした。Xを所有する米起業家イーロン・マスク氏も、キムさんは「アクション映画にキャスティングされるべき」だとコメントした。

キムさんは今回が初めての五輪出場で、次は今月2日に行われる25メートルピストル予選に臨む予定。

キムさんとオさんの表彰台入りは射撃競技での韓国の躍進を物語る。韓国は2000年以降、すべての夏季五輪大会でメダルを持ち帰っている。

AP通信によれば、2人は五輪村のルームメート。キムさんはオさんを妹のようだと評しているという。

原文タイトル: The internet is in love with South Korea’s record-breaking Olympic shooter(抄訳)