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仏大統領、主要政党に連立呼びかけ 急進左派から反発も
マクロン大統領は、安定した多数派を形成するため主要政党に連携を呼びかけ、共和国的価値観を持つ政党と連立する意向を示した。
総選挙では左派連合が最多議席を獲得したが、過半数には届かず、マクロン氏の中道連合が続く状況となった。
マクロン氏は極左や極右の政党を排除することを示唆しつつも、連立相手には明確な要求はしておらず、一部の議員の反発もある。
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Elizabeth Pineau Dominique Vidalon
[パリ 10日 ロイター] - フランスのマクロン大統領は10日、国民議会(下院)で安定した多数派を形成するため連携するよう主要政党に求めた。
地方紙への書簡で「共和国的価値観」を持つ主要政党に連立を呼びかけ、そうしたグループから首相を選びたいと表明。
「政治指導者らが国民と国の利益のために良識と調和、冷静さを示す能力に希望を託そう」とした上で「これらの原則に照らして首相人事を決定する」と述べた。
7日に行われた総選挙の決選投票では、急伸左派「不屈のフランス(LFI)」、社会党、環境政党、共産党でつくる左派連合「新人民戦線(NFP)」が予想に反して最多議席を獲得したが、過半数には届かなかった。マクロン氏の中道連合が続き、極右「国民連合(RN)」は第3勢力にとどまった。
大統領は最大会派に政権樹立を要請するのが通例だが、憲法で義務付けられているわけではない。
マクロン氏はRNやLFIを連立から排除することを明確には求めなかったが、「共和国的価値観」への言及は通常、極左や極右の政党を排除するものと理解される。
一部のLFI議員は書簡に反発し、マクロン氏は左派連合が選ぶ首相候補を受け入れ、同連合に政権樹立を認めるべきだと述べた。