マクロン派のフィリップ仏元首相、中道右派との連携模索-新内閣視野

AI要約

フランスの元首相が中道と中道右派の協力を呼びかけ、新内閣形成に向け大いに期待が高まっている。

国民議会の選挙結果から連立内閣樹立への展望が生まれ、政治的駆け引きが活発化している。

マクロン大統領の中道連合と保守派の共和党が協力すれば最大勢力となり、一つのブロックを形成する可能性がある。

(ブルームバーグ): フランスのマクロン政権下で最初の首相を務めたエドゥアール・フィリップ氏は新内閣形成に向け中道と中道右派の政党が手を組むよう呼びかけた。解散後に行われた選挙で国民議会(下院)が深く分裂する結果となったことで、政治的駆け引きが活発化している。

マクロン大統領の中道連合に参加する右派寄りの政党「地平線」党首であるフィリップ氏は9日遅くの仏テレビTF1とのインタビューで、「一つのブロックにまとめることが可能」で「相対多数を確保できるできると思う」と語った。

国民議会の複雑な分裂は、持続的な連立内閣樹立に向けた取引が過去に例を見ないものになる下地を作った。社会党や緑の党、極左の「不屈のフランス」を含む左派連合「新人民戦線」はマクロン氏の中道連合より多くの議員を擁することになったが、単独過半数には届かない。

マクロン氏の中道連合と保守派の共和党の議席数は合わせると約220議席であり、両者が協定を結べば新人民戦線(182議席)を上回る最大勢力になると、フィリップ氏は指摘した。

同氏は「連立で合意するとは思わない」とした上で、「少なくとも1年間統治するためのテクニカルな合意」になる可能性があるとの考えを表明した。

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原題:Macron’s Ex-Premier Seeks Center-Right Accord to Form Government(抜粋)

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