金正恩氏がボートで洪水被災地視察 責任者を「厳しく処罰」 北朝鮮

AI要約

北朝鮮北西部の平安北道で起きた大雨による洪水被害を受けて、金正恩総書記が緊急拡大会議を開催し、初動の不備による人命被害を厳しく批判した。

会議では被災地での状況把握を行った後、迅速な復旧対策と被害の再発防止に全力を挙げるよう指示が出された。

特別列車の車内で開かれた会議で、被災地では約4100戸の住宅を含む多くの施設や農耕地が浸水被害を受けていることが明らかになった。

 北朝鮮北西部の平安北道などで起きた大雨による洪水被害をめぐり、朝鮮労働党政治局の緊急拡大会議が29~30日に被災地で開かれた。金正恩(キムジョンウン)総書記は災害対策や初動の不備などで被害が拡大し、「容認できない人命被害が起きた」と強調。責任者らを「厳しく処罰する」との方針を示した。

 同通信によると、会議は特別列車の車内で開かれた。金氏は会議に先立って幹部らとともにボートで浸水地域を視察した。

 同通信によると、新義州市では住宅約4100戸をはじめ、農耕地や多くの公共施設、道路、線路が浸水した。

 会議では、金氏がさらなる被害の防止や復旧対策に全力を挙げるように指示した。被災地での4400戸の住宅建設などを盛り込んだ決定書を採択した、としている。(ソウル=稲田清英)