フランス総選挙、与党連合大敗、左派が最大勢力 政局は長期化の恐れ

AI要約

フランス国民議会選挙でマクロン大統領率いる与党連合が大敗し、野党の左派連合が第1勢力となった。マクロン政権は多数派の形成が困難になり、政局の混迷が長期化する恐れがある。

総選挙は、前回の欧州議会選での敗北を受けて実施され、左派連合「新人民戦線(NFP)」が最大勢力となり、与党連合は大幅に議席を減らした。

与党連合がRNに敗北したことを受けて行われた総選挙は、フランス政界に大きな影響を与える可能性がある。

フランス総選挙、与党連合大敗、左派が最大勢力 政局は長期化の恐れ

 フランス国民議会(下院、定数577)選挙の決選投票が7日に実施され、マクロン大統領率いる与党連合が大敗した。事前に勝利が予想された右翼「国民連合(RN)」の過半数獲得は食い止めたものの、野党の左派連合の第1勢力への躍進を許したことで、マクロン政権は多数派の形成が困難になり、政局の混迷が長期化する恐れがある。

 今回の総選挙は、6月上旬の欧州議会選で、与党連合がRNに大敗を喫したことを受け、マクロン氏が「国民が自分自身と将来の世代のために最も公正な選択をする能力を信じる」と下院を解散し、実施された。

 仏内務省の最終確定結果と仏紙ルモンドの集計によると、左派連合「新人民戦線(NFP)」は下院で最大勢力となる182議席を獲得。与党連合は168議席で、解散前の250議席から大幅に議席を減らした。一方、RNと右派の共闘勢力は143議席にとどまった。