印ロ、エネルギー分野の連携強化へ 原子力や石油精製で

AI要約

インドはロシアとのエネルギー分野での関係強化を目指し、ロスネフチなどの取引を模索する可能性がある。

両国首脳は、2021年に貿易額を増やす目標を設定し、エネルギー分野での具体的な協力強化に焦点を当てた。

インドはロシアからの原油や肥料の輸入が多く、エネルギーや農業分野など広く協力を深める意向がある。

印ロ、エネルギー分野の連携強化へ 原子力や石油精製で

Nidhi Verma Krishn Kaushik

[ニューデリー 9日 ロイター] - インド外務省の高官は9日、インドはロシアとのエネルギー分野での関係強化を望んでいると述べ、ロスネフチなどロシアの石油大手との取引を模索する可能性があると述べた。

ロシアのプーチン大統領は9日、クレムリンでインドのモディ首相と会談し、両国が特別な戦略的パートナーシップを享受していると述べ、ウクライナ戦争の平和的解決に向けた尽力に謝意を示した。

首脳会談後にモハン・クワトラ外務次官は会見で、両首脳が両国間の貿易を現在の約650億ドルから2030年までに1000億ドルに拡大する目標を設定したと説明した。

「両首脳は(エネルギー)分野での協力について協議した際に協力関係を具体的にどのように強化するかに焦点を当てた」と述べ、ロスネフチや他のエネルギー企業といかに協力関係を構築できるかということだと説明した。

ロシアのウクライナ侵攻を巡り欧米諸国がロシア制裁の一環でロシア産原油の輸入を控える中、インドはロシア産原油の最大の輸入国となっている。エネルギー分野の協力には、原子力や石油精製、石油化学、エネルギーインフラ、技術、設備における協力などが含まれる。

同外務次官は、インドはロシア産肥料の主要輸入国だとし、この分野においてもロシアとの関係を強化することを望んでいると語った。