モディ印首相がロシア到着、ウクライナ戦争勃発後で初訪問 プーチン氏と会談へ

AI要約

インドのモディ首相がロシアを訪問し、ロシア政府との関係を強化する。両国は軍装備品やエネルギー分野での協力関係を重視している。

両首脳は、二国間の関係や世界情勢について討議する予定であり、インドとロシア間の貿易不均衡に関する課題も取り上げられる見通し。

モディ首相とプーチン大統領の前回の会談はウクライナ侵攻後に行われ、プーチン氏の「今は戦争の時ではない」という発言が注目を集めた。

モディ印首相がロシア到着、ウクライナ戦争勃発後で初訪問 プーチン氏と会談へ

(CNN) インドのモディ首相は8日、ロシアに到着した。ロシアがウクライナへの全面侵攻を開始して以降初の訪問となる。両国の関係の緊密さが見て取れるものの、ロシア政府は現在中国への依存を強めている。

モディ氏は2日間の日程でロシアに滞在する。その間、プーチン大統領主催の非公開の夕食会に出席し、会談するとみられる。インド外務省の報道官が明らかにした。会談は二国間の幅広い問題についての検討に加え、地域や世界全体における相互の利益を巡って視点を共有する機会になるという。

インドはかねて軍装備品でロシア政府に強く依存。安価なロシア産原油の購入も増やしており、西側から孤立するロシアの財政にとって主要な生命線となっている。

上記の報道官によれば、2023~24年のインド、ロシア間の貿易額は約650億ドル(約10兆4000億円)。エネルギー分野での強固な協力関係が背景にあるが、内訳はロシアからの輸入が大半を占めており、そうした不均衡の縮小が今回の両首脳による会談の「最優先事項」になると、報道官は付け加えた。

モディ氏が前回プーチン氏と会談したのは、ウクライナ侵攻が始まった後の22年9月、ウズベキスタンで開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議の場だった。その時はプーチン氏に対し、「今は戦争の時ではない」と発言して注目を集めた。