モディ首相、プーチン氏に「戦場に解決策ない」 会談で長期化懸念

AI要約

ロシアのプーチン大統領とインドのモディ首相がモスクワで会談し、ウクライナ危機の和平協議に向け連携を図った。

モディ首相の訪ロは5年ぶりで、ロシアとの関係強化が進む一方、ウクライナ情勢に懸念を示した。

米欧の圧力の中で実現した今回の訪問が注目を集めている。

 ロシアのプーチン大統領とインドのモディ首相が9日、モスクワで会談した。プーチン氏は「ウクライナ危機の平和的な解決への関心に感謝する」と述べ、対立する米欧を念頭に、新興国の大国インドとウクライナ侵攻の和平協議に向け連携する姿勢を示した。ただ、兵器や石油の調達をロシアに頼るインドのモディ氏は経済面では関係強化を図りつつも、ウクライナ情勢では「戦場では解決策を見つけられない」と主張し、戦闘の長期化に懸念を示した。

 モディ氏の訪ロは2019年以来5年ぶり。プーチン氏の最後のインド訪問は21年で、相互訪問が再開された形だ。

 ロシアでは22年2月のウクライナ侵攻直後から、モディ氏の訪ロを期待する声があり、「対ロ包囲網」への参加を促す米欧の圧力の中で実現したと評価する。