中国EV大手BYD、トルコに工場建設へ

AI要約

トルコ政府は、中国の電気自動車大手BYDが10億ドルでトルコに工場建設する計画を発表した。

新工場ではEVとHVを生産し、5000人を雇用し、研究開発センターも開設する予定。

BYDはハンガリーに続き、欧州での生産拠点を拡大し、欧州と中国の関税問題にも着実に対応している。

中国EV大手BYD、トルコに工場建設へ

香港(CNN) トルコ政府は8日、中国の電気自動車(EV)大手BYDが、同国に10億ドル(約1610億円)で工場を建設するとの計画を明らかにした。

トルコ産業技術省の声明によると、カジュル産業技術相とBYDの王伝福CEO(最高経営責任者)がイスタンブールで協定に署名した。式典にはエルドアン大統領も出席した。

BYDの代表者は「この地域で増大する新エネルギー車への需要に対応し、欧州の顧客に到達することを目指す」述べた。

新工場では2026年末以降、EVとハイブリッド車(HV)を年間15万台生産する予定。現地では最大5000人を雇用し、研究開発センターも開設する。

欧州連合(EU)は5日以降、中国から輸入するEVに対し、暫定的に17.4~37.6%の追加関税を課している。しかしトルコはEUと関税同盟を結んでいるため、同国からEUに輸出すれば関税が免除される。

EUと中国の交渉は続いているが、合意に至らない場合は11月に追加関税が確定する。

BYDは昨年11月、EU加盟国のハンガリーにEV工場を建設する計画を発表。中国の主要自動車メーカーとしては初めて、欧州で乗用車の生産に踏み切る方針を示していた。