キーウの死者27人に 8日のロシア軍の大規模ミサイル攻撃 小児科医院など100カ所で被害

AI要約

ウクライナの首都キーウ(キエフ)などを標的としたロシア軍のミサイル攻撃で、キーウ市では27人が死亡(3人は子供)、82人が負傷した。

ゼレンスキー大統領はウクライナへの攻撃に対し国際社会からの支援を呼びかけ、ロシアに責任を求めた。

ロシアは攻撃をウクライナ軍の施設を標的にしたと主張し、ウクライナの報道を否定している。

ウクライナの首都キーウ(キエフ)など同国各地を標的とした8日のロシア軍の大規模ミサイル攻撃で、キーウ市当局は同日、同市での民間人の死者が子供3人を含む計27人、負傷者が計82人になったと発表した。

ウクライナのゼレンスキー大統領は同日のビデオ声明で、このミサイル攻撃により小児科医院や産院、集合住宅など約100カ所の施設が損傷したと指摘。「ロシアのテロリストはこの責任を負わなければならない」と強調し、防空システムや長距離ミサイルの追加供与を国際社会に求めた。

一方、露国防省は8日、長距離ミサイルでウクライナ軍の軍事施設を攻撃したと発表。民間施設の被害はウクライナ軍の防空ミサイルの落下によるものだとし、ウクライナの発表は「挑発」だと一方的に主張した。

ゼレンスキー氏によると、露軍はこの日の攻撃でミサイル40発以上を発射した。ウクライナ東部ドニエプロペトロフスク州でも計11人が死亡するなど、全体の民間人の死者数は計37人、負傷者数は170人超に上ったとしている。