フランス総選挙決選投票始まる、混乱必至か 右翼政党第1党の勢い

AI要約

フランス総選挙(下院、定数577)の決選投票が7日、始まった。極右の流れをくむ右翼政党「国民連合(RN)」が第1党をうかがう勢いだが、過半数に届かない可能性が強まっている。

投票は7日午後8時(日本時間8日午前3時)に締め切られ、日本時間の昼にかけて大勢が判明する見通し。

RNは大きく躍進し、与党連合とNFPは選挙協力を進めてRN包囲網を敷いている。今後のフランス政治が混乱に陥る恐れもある。

フランス総選挙決選投票始まる、混乱必至か 右翼政党第1党の勢い

 フランス総選挙(下院、定数577)の決選投票が7日、始まった。極右の流れをくむ右翼政党「国民連合(RN)」が第1党をうかがう勢いだが、いずれの党も過半数に届かない可能性が強まっていて、結果次第では今後のフランス政治が混乱に陥る恐れもある。

 投票は7日午後8時(日本時間8日午前3時)に締め切られ、日本時間の昼にかけて大勢が判明する見通し。

 RNは一時、単独過半数を獲得する勢いを見せ、6月30日の第1回投票でも共闘勢力を含めて1千万票超を得るなど大きく躍進した。それに危機感を強めた与党連合とNFPは第1回投票後、RNの過半数獲得を阻止するために3番手で決選投票に残ったそれぞれの陣営候補者の出馬辞退を決定。反RN票を集約するため、200以上の選挙区で候補者を一本化する事実上の選挙協力を進めて「RN包囲網」を敷いた。その結果、与党連合は一部で巻き返すと予想されている。(パリ=宋光祐)