ルペン氏の極右勢力、仏下院で絶対多数に届かない見通し-世論調査

AI要約

フランスの極右政党、国民連合(RN)が国民議会選挙で絶対多数に届かない見通しであることが世論調査から示された。

極右勢力は210-240議席を獲得する見込みであり、絶対多数には大きく届かない状況が分かった。

マクロン大統領の中道グループや左派連合の新人民戦線などが反極右票の分裂回避のために動いている中、極右派の議席数は制限される見込みである。

(ブルームバーグ): マリーヌ・ルペン氏が実質的に率いるフランスの極右政党、国民連合(RN)などの極右勢力は、7日の国民議会(下院)選挙で絶対多数に大きく届かない見通しだ。世論調査会社2社の予測が示した。

定数577のうち極右勢力は210-240議席を獲得する勢いだと、仏世論研究所(Ifop)が4日に発表した。極右政党が法案を容易に可決し、そのアジェンダを推進するには289議席の絶対多数が必要。3日に発表されたトルナ・ハリス・インタラクティブの調査では、RNの予想獲得議席数は190-220議席だった。

第1回投票でRNは37議席を獲得し、その同盟勢力と合わせて33.2%の票を獲得した。7日の決選投票は501の選挙区で実施される。

マクロン大統領の中道グループと左派連合の新人民戦線などは今週、200を超える候補者を決選投票から撤退させて反極右票の分裂回避に動いたが、最新の予測は戦略が功を奏しつつある様子を示している。

Ifopの予測によると、新人民戦線の獲得議席数は170-200となる見込み。マクロン氏のグループは95-125。

原題:Le Pen Set to Fall Short of Majority in France, Polling Shows(抜粋)

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