ロシア軍の滑空爆弾、自国内にも落下 米紙報道

AI要約

米紙ワシントン・ポストによると、ロシア軍の滑空爆弾がウクライナ侵攻以外でもロシア領内に落下している事例が報じられた。

内部文書によれば、昨年1年間に少なくとも38発がロシア南西部ベルゴロド州に落下し、大きな被害をもたらしている。

滑空爆弾はロシア軍の作戦に重要な役割を果たしており、国防省は増産を進めているという。

ロシア軍の滑空爆弾、自国内にも落下 米紙報道

 米紙ワシントン・ポスト(電子版)は1日、ロシア軍がウクライナ侵攻で使用している滑空爆弾が、ロシア領土内にも落下しているケースがあると報じた。同紙が入手したロシア側の内部文書に示されていたという。

 ワシントン・ポストによると、昨年4月からの1年間に、少なくとも38発がウクライナと国境を接するロシア南西部ベルゴロド州に落下。ほとんどは爆発しなかったが、昨年4月に州都ベルゴロドで起きた、車や住宅の窓などに損傷を与えた爆発は、500キロ滑空爆弾によるものだったという。ロシア当局は当時、ロシア戦闘機Su34に異常があり、爆薬が落下したと発表していた。

 滑空爆弾は、ソ連時代の爆弾に翼と誘導システムを取り付ける改造を施した兵器。爆発力が大きく、ロシア軍が今年2月に制圧したウクライナ東部ドネツク州アウジーイウカでの作戦に貢献したとされ、ロシア国防省は滑空爆弾の増産に力を入れているという。(星井麻紀)