マリリン・モンローの終のすみか、歴史的文化財に指定 米LA市議会

AI要約

ロサンゼルス市議会がマリリン・モンローの住宅を歴史的文化財として指定することを決定

住宅の解体許可が差し止められ、所有者は市議会の行動を批判

モンローの死後の住宅の歴史や保存活動について

マリリン・モンローの終のすみか、歴史的文化財に指定 米LA市議会

(CNN) 米ロサンゼルス市議会は29日までに、米ハリウッドの伝説的な女優とされるマリリン・モンローが生前に暮らし、終(つい)のすみかともなった同市ブレントウッド地区にある住宅を歴史的文化財として指定することを満場一致で決めた。

この住宅は昨年夏、同市の建設局が解体許可を与えていたもので、保存運動が約1年にわたって続いてもいた。その後、住宅がある地区を選挙区とする市議会議員が解体を差し止める緊急動議を提出し、歴史的な建造物として指定する審議に入っていた。

今回の採決結果は、歴史的文化財として指定する市議会としての最後の手続きとなっている。ただ、住宅の現在の所有者は今年5月、市議会の行動を権力の乱用と非難し、採決実施を暫定的に差し止める申し立てを行い、審理の開催は今秋にも予定されている。

保存のための緊急動議をした議員は採決を控えた議会での演説で、ロサンゼルスを代表する歴史的な建物としての重要性を主張。文化の歴史においてモンローがしたような方法で一般市民の想像力をかき立てた女性はいないだろうと強調した。

同時に、住宅近くの住民とも接触しており、人や車の往来や安全対策に懸念が出ていることは承知しているとも指摘。その上で現場の路上周辺でのツアーバスの運行への規制を求める提案もした。

この住宅は1929年に建設され、不動産情報によると評価額は約800万ドル(約12億8800万円)相当。1962年に36歳で死去したモンローが住んだのは数カ月間とされる。催眠剤の過剰摂取が死因だったとされる。