M・モンローさん最後の住居が歴史的建造物に 取り壊し計画阻止

AI要約

ロサンゼルス市は女優マリリン・モンローさんがかつて住んでいた家を歴史的建造物に指定し、取り壊しを阻止した。

モンローさんが過ごした家は、所有者夫婦が隣接する物件と統合するために取り壊そうとしていたが、市民らの反発で計画は頓挫。

市議会が所有者夫婦の主張を退けて文化財指定を承認。モンローさんと関連する写真がこの家の庭やプールで撮影されたことが話題となっている。

【AFP=時事】米ロサンゼルス市は26日、女優マリリン・モンロー(Marilyn Monroe)さんがかつて住んでいた家を歴史的建造物に指定した。現在の所有者は取り壊しを計画していたが、指定により計画は阻止された。

 歴史的建造物に指定されたのは、モンローさんが1962年に違法薬物の過剰摂取で死去するまでの6か月間を過ごした家で、昨夏、高級住宅街ブレントウッド(Brentwood)にある家を、大手不動産会社オーナーの娘とテレビプロデューサーの夫が835万ドル(約13億円)で購入していた。

 夫婦は隣接する物件を所有しており、二つの敷地をつなげるためにモンローさんが住んでいた家を取り壊す計画を立てていた。

 しかし、昨年9月に取り壊しの許可が下りると、市民らから反発の声が上がり、地元議員らは家の保護に向けて直ちに動き出した。

 こうした動きを受けて、所有者夫婦は先月「違法かつ違憲」であるとして、ロサンゼルス市を相手取り訴えを起こした。

 夫婦は、モンローさんがこの家に「たった6か月間」しか滞在しておらず、その間に「時折」訪れる程度だったと指摘。また、1962年以降は所有者が十数回と変わり、当時の状態とは見分けがつかないほど改装されていると主張した。

 しかし市議会は26日、家の文化財指定を承認。夫婦の主張は退けられた。

 市議会議員の一人は、世界的に有名なモンローさんの写真の一部は、この家の庭やプールの近くで撮影されたものだと話した。【翻訳編集】 AFPBB News