東京23区の新築マンション価格ランキング、上昇率2位は「渋谷区」、1位は?

AI要約

東京23区の新築マンションの平均価格が急上昇しており、特に「北区」は64.3%の増加率で1億3517万円に達し、億超えを記録した。

平均価格が2億円を超えた「渋谷区」や、平均専有面積が小さかったが価格が高かった「港区」など、各区の特徴が浮かび上がっている。

全体的に平均価格は1億1862万円で、金利2%で35年ローンを組むと高額な月々の返済額になることが分かっている。

東京23区の新築マンション価格ランキング、上昇率2位は「渋谷区」、1位は?

 不動産・住宅情報サービスを運営するLIFULL(東京都千代田区)は、2024年における東京23区の新築マンションの平均価格を区単位で調査した。東京23区新築マンションの平方メートル単価の上昇率1位は64.3%増加した「北区」で、平均価格は1億3517万円(同5851万円増)と億超えを記録した。

 2位は「渋谷区」で53.8%増の2億4212万円、3位は「港区」で36.6%増の1億8758万円、4位は「中央区」の34.5%増の1億5741万円、5位は「中野区」の33.0%増の1億3043万円だった。

 2位の「渋谷区」は、平方メートル単価が最高額で、平均専有面積が広かったこともあり平均価格は2億円を超えた。一方、「港区」は上昇率3位だったが、今期分譲された物件の1部屋当たりの面積が小さかったため1億8758万円となった。都内23区で平方メートル単価が下がったのは「新宿区」、平均価格1位は「千代田区」の2億6939万円だった。

 23区のうち、平方メートル単価が前年を下回っていたのは合計7区だった。最も単価が下がったのは「新宿区」で、前回から約50万円下がったものの、199万7000円と他と比べまだ高い金額を示していた。

 東京23区全域の新築マンション平均価格は1億1862万円と、1億円の大台を突破した。金利2%で35年ローンを組んだ場合、月々の返済額は33万円と高所得者しか手が出せない額であることがうかがえた。平均平方メートル単価は172万4000円、単価の上昇率は13.7%だった。

 新築マンション平均価格の最高額は「千代田区」で2億6939万円、最低額は「墨田区」の4034万円となった。最も平方メートル単価が安いのは「葛飾区」で89万8000円と、23区内で100万円を切る唯一の区だった。

 今回の調査は、東京都内で分譲された新築マンションを行政区単位で集計した。期間は2023年1~5月および2024年1~5月を比較し対前期比を算出。専有面積30平方メートル未満の住戸および平均専有面積が30平方メートル未満の分譲期は除外し、各マンションにつき、分譲期ごとに最高価格/面積と最低価格/面積を抽出し平均値を算出した。