大西洋でロシア艦隊演習 キューバ寄港、米を威嚇

AI要約

ロシア国防省は北方艦隊の原子力潜水艦「カザン」とフリゲート艦「アドミラル・ゴルシコフ」が大西洋で高精度ミサイルの演習を開始したことを発表。

米国への威嚇が狙いとされ、これら艦艇を含む4隻がキューバに寄港したが、核兵器は搭載されていない。

ロドリゲス外相がロシアを訪れるために北方艦隊がキューバに寄港した可能性があると伝えられており、関係強化の動きも報じられている。

 ロシア国防省は11日、北方艦隊の原子力潜水艦「カザン」とフリゲート艦「アドミラル・ゴルシコフ」が、大西洋で高精度ミサイルの演習を開始したと発表した。

 ウクライナ侵攻を背景に対立が深まる米国を威嚇する狙いとみられる。

 キューバ海軍によると、これら2隻を含む北方艦隊の4隻が12日、同国の首都ハバナに寄港。核兵器は搭載していないという。

 キューバのロドリゲス外相は新興国グループ「BRICS」外相会議の拡大会合参加のため、10~12日の日程でロシアを訪問。北方艦隊の寄港はこれに合わせた可能性もある。ロシアは5月、旧ソ連の対ドイツ戦勝記念日に際してキューバのディアスカネル大統領を招くなど、関係を強化している。

 ロシア国防省によれば、今回の高精度ミサイルの演習は「コンピューターシミュレーション」を使ったもの。実弾演習とは銘打っておらず、国防省が公開した40秒の映像にもミサイル発射の様子は収められていない。