人民元は米ドルと並ぶ「基軸通貨」となれるのか?

AI要約

ロシアの貿易決済における人民元の割合が昨年12月時点で約3分の1に達していた。

中国とサウジアラビアの間で70億ドルの現地通貨スワップ協定が結ばれたが、国際取引における人民元の割合はまだ低い。

米ドルは今も国際取引で約47%を占めており、世界の外貨準備高における人民元の比率は6番目で2.29%だった。

人民元は米ドルと並ぶ「基軸通貨」となれるのか?

昨年12月時点で、ロシアの貿易決済の約3分の1を人民元が占めていた。

バングラデシュ政府は昨年4月、国内で建設中の原子力発電所について、融資元のロシアに人民元で代金を支払うことで合意。

昨年11月には、サウジアラビアが中国と約70億ドル規模の現地通貨スワップ協定を結んだ。ただし、人民元が国際取引決済に占める割合はまだわずかだ。

3月には4.5%に上昇したものの、米ドルが今も約47%を占めている。昨年10~12月期の世界の外貨準備高のうち、人民元の比率は6番目で、2.29%にとどまった。

「3分の1」

昨年12月時点のロシアの貿易決済に人民元が占めた割合

「4.5%」

今年3月の国際取引決済に人民元が占めた割合

「47%」

今年3月の国際取引決済に米ドルが占めた割合

【ニューズウィーク日本版編集部】